ゴールデンウィーク コロニー調査
ゴールデンウィーク皆さんは,お出かけの計画があるのではないでしょうか? 海に行けばカモメ類のコロニーが,川に行けばサギ類やコアジサシのコロニーがあるかもしれません。そして,山に行けばホテルや橋げたにイワツバメのコロニーが。こうした鳥たちを見かけましたら,その位置と大まかな数をメモしておしらせください。
調査の目的
コロニー性の鳥たちは,1970年代と1990年代の全国鳥類繁殖分布調査の結果を比較した研究では,あまり減少傾向にないと考えられていました(Amano & Yamaura 2007)。ところが最近は,その状況が変わってきているようです。現在行われている全国繁殖分布調査調査の結果と前回の1990年代の結果とを比べてみると,確かにカワウやアオサギなど大型の魚食性のコロニー性の鳥たちは現在も分布を拡大していますが,減少した種の上位(1,2,7位)にコロニー性の鳥たちが入っているのです。 繁殖分布調査でもコロニー性の鳥は採食や通過シーンを見るだけのことが多く,繁殖ランクが低くなりがちです。そこで,その補完も目指し,調査を実施することにしました。 |
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対象種
コロニー性の全種が対象です。
ツバメ類,サギ類,海鳥類などコロニーを見つけたらぜひ報告ください。
上段左から,アマツバメ,アオサギ,アマサギ,ゴイサギ,ササゴイ,ダイサギ,チュウサギ
下段左から,コアジサシ,ウミネコ,オオセグロカモメ,チョウゲンボウ,カワウ,イワツバメ,コシアカツバメ(三木敏史)
過去のコロニーの分布図は以下のリンクからご覧ください。
ツバメ類とその他の鳥の地図上の表示は,地名から位置を落としたもので,正確な位置ではないことをご理解の上,ご覧ください。
ツバメ類: 1986-1992年「鳥類の集団繁殖地及び集団ねぐら調査」の情報
その他の鳥類: 1986-1992年「鳥類の集団繁殖地及び集団ねぐら調査」の情報
海鳥コロニーデータベース
サギ類 河川沿いのササ籔や水田地帯の屋敷林などで集団で繁殖します。 ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アマサギ,アオサギ,ゴイサギなど複数種のサギ類が一緒になって繁殖していることが普通です。カワウが一緒に繁殖していることもあります。 |
写真:鈴木宏芳 |
イワツバメ 橋げた,ビル,駐車場などで集団で営巣します。スズメに巣が乗っ取られてしまうこともよくあります。 コシアカツバメは団地など高層の建物の高い場所に営巣することが多いです。 |
写真:大塚之稔 |
調査の期間
ゴールデンウィークの情報を中心に収集しますが,最終成果は「全国鳥類繁殖分布調査」として取りまとめますので,2016年以降のデータでしたら,大歓迎です。
調査の方法
コロニーを観察したら,その場所と種名,羽数あるいは巣数をお知らせいただくだけです。
データの送信の方法
データは以下の2つのいずれかから送信ください。 Twitter #コロニー でも様子を紹介していただけると嬉しいです。
フォームによる送信
このフォームから,地図で場所を指定し,該当する事項を記入してお送りください。さえずりナビ(フィールドノート)からの送信
スマホをお使いの方は,ぜひさえずりナビから情報を送付ください。バードリサーチ会員の方は会員のIDとパスワードでログインできますし,そうでない方も無料でお使いいただけます。種名を入力後,「種一覧」から種名をタップして,詳細な記録を入力する画面に進み,「詳細情報」の「確認方法」の部分でさえずりを聞いた場合は「さえずり」をホンセイインコがとまっているのを見た場合は「その他」を選択ください。
さえずりナビはこちら
まずログインします。IDとパスワードはバードリサーチ会員あるいはさえずりナビユーザはそれを使えますし,お持ちでない場合は取得ください。そして,「フィールドノート」を選択ください。 |
フィールドノートを記録モードにするために記録モードのボタンを押してください。 そして観察した場所を指定して,「長押し」します。 |
調査地登録の画面が出てきます。 「ふりがな」が必須なので,それを入力して,登録ボタンを押して下さい。 |
観察情報を入力します。1種の入力だと「種名で検索」が簡単だと思います。 | たとえば,「が」と1文字だけ入れて検索すると「ガビチョウ」がでてくるので,それを選択します。 |
「さえずり」など聞けた場合は,「詳細情報」を押してください。 |
成鳥欄に個体数を入れてください。巣の数がわかればメモ欄に「10巣」などと記入ください。そして観察コードの欄を押します | コロニーを観察した場合は「成鳥が巣に出入りしている」を選択し, 選択後は「適用」を押してください。 |
最後に記録を保存してください。 |
その他の使い方はこちらよりご覧いただけます。