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茨城県鳥類繁殖分布調査とは

 現在,全国の鳥類の繁殖分布を調査する「全国鳥類繁殖分布調査」が行なわれています。この調査では20kmメッシュで調査が行なわれていますが,茨城県ではこれまで,5qでの調査が行なわれてきました。そこで,今回も茨城県では5kmメッシュの詳細調査を行ない,より細かい分布と鳥たちの変化を明らかにすることを目指します。

調査への参加方法(第一次締め切り4月20日)

 調査の中心になるのは各5kmメッシュに設置されたルートでの調査です。以下の地図をクリックすると,調査コースの登録ページが立ち上がります。
 地図は拡大縮小することができ,線が調査コースです。調査コース(赤がまだ調査者の決まっていないコースです)をクリックすると,以下の図のように情報が表示されます。「地図を標示」で詳細地図を確認いただくことができます。調査できそうだ,ということでしたら「調査地を登録」を押すと,メーラーが立ち上がって,登録メールを送ることができます。もしうまくメーラーが作動しないようでしたら,コース番号をメール(ibaraki@bird-research.jp)でお知らせください。不明点があれば,それもこちらのメールまでお問い合わせください。



 調査ルートが表示されない場合はブラウザの再読み込みボタンを押してください。

茨城県鳥類繁殖分布調査の調査方法

 調査方法には現地調査とアンケート調査があります

 調査日程 5月から7月の間
 調査対象種 生息している鳥類すべて

 調査マニュアル  調査用紙

現地調査

 繁殖期のあいだに1回の調査を行ないます。調査コースをゆっく歩きながら、調査コースで確認された種と数、繁殖の可能性について記録します。調査コースの左右50mの範囲内およびそれより遠くで確認された鳥を分けて数えます。また調査コース内に1点設定された定点で30分の定点調査を行います。
 調査用紙には・確認できた鳥の種類 ・個体数 ・繁殖の可能性に関する行動(さえずり、ディスプレイ行動、偽傷行動など。このページの最後の一覧表をご覧ください)・周辺の植生や地形 を記入して頂きます。 


 

地図上の赤い線が調査コース、Pで示されているが定点です。定点はスタートやゴール地点と兼ねている場合もあり,その際はSP,EPなどと書いてあります。
 
 <実際の調査手順>
 ・スタート地点から調査を開始します。歩きながら調査をします。調査種別にはルートと記入ください(ルートセンサス)
 ・P地点で30分間とまって周囲にいる鳥を記録します。調査種別には定点と記入ください(定点調査)
 ・ルートセンサスを再開。終点で調査終了
 ・調査時間外、コース外で見られた鳥について記録する    

 

アンケート調査

現地調査を補うために、調査の行き帰り、普段のバードウォッチングなどをもとに各地の鳥の繁殖状況を記録します。

繁殖ランク


繁殖可能性の基準

ランク
繁殖可能性の基準
A
繁殖を確認した
B
繁殖の確認はできなかったが、繁殖の可能性がある
C
生息を確認したが、繁殖の可能性は、何ともいえない
D
姿・声を確認したが、繁殖の可能性は、おそらくない
E
生息は確認できなかったが、環境から推測して、繁殖期における生息が考えられる

観察事項の判定基準

観察事項
観察コード 
ランク
成鳥について
成鳥が巣あるいは巣のあるらしい所にくり返し出入りしている
10
A
成鳥が抱卵又は抱雛している。あるいはしているようだ
11
成鳥が巣のあるらしい所にとびこむと同時にヒナの餌をねだる声がきかれた
12
成鳥がヒナのフンを運搬している
13
成鳥が巣のヒナに餌を運搬している
(餌をくわえたまま観察者を警戒し移動する気配のない場合を含む)
14
擬傷をみた
15
その種が営巣し得る環境で繁殖期に、その種のさえずり(キツツキ類のドラミングを含める)を聞いた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
30
B
求愛行動をみた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
31
交尾行動をみた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
32
威嚇行動、警戒行動により、付近に巣又はヒナの存在が考えられる
33
巣があると思われる所に成鳥が訪れた。ただし、そこが塒(ねぐら)である場合は除く
34
造巣行動(巣穴堀りを含む)を見た
35
成鳥が巣材を運搬している。ただし、明らかに周囲に巣を構えていると思われる場合に限る
36
成鳥がヒナへの餌を運搬しているが、巣が周囲にあるかどうかわからない
37
その種が営巣し得る環境で繁殖期にその種を確認したが、他には繁殖の兆候が認められない。ただし冬鳥または旅鳥は過去にその地方で繁殖の記録があるもの
50
C
繁殖期に鳴き声を確認したが、さえずりかどうかわからない
51
その種の生息を確認したが、その周囲にその種が営巣し得る環境はないと思われる。例)アマツバメ類、ワシタカ類の上空通過を確認したが、その周囲には営巣可能な環境はないと考えられる場合
60
D
冬鳥または旅鳥で、繁殖期に生息がみられたが、過去にその地方で繁殖の記録がないもの
61
巣について
巣立ち後の巣がある。ただし2016 年以降に使用された巣であること
16
A
卵のある巣をみた
17
成鳥がおちついてすわっている巣の近くで、その種が営巣し得る環境でその種の卵殻がみつかった
18
巣を発見したが、卵、ヒナともなく、成鳥がそこに来るのを認めなかった
38
B
ヒナについて
ヒナのいる巣を見た
19
A
ヒナの声をきいた
20
巣からほとんど移動していないと思われる巣立ちビナを見た
21
かなり移動可能と思われる巣立ちビナを見た
39
B
家族群を見た
40
鳥類標識調査等において捕獲した場合
鳥類標識調査等で腹中に卵を触れる雌成鳥を捕獲した
22
A
鳥類標識調査等で顕著な抱卵斑(指標5)を持つ雌成鳥(場合によっては雄成鳥)を、繁殖期間中の異なった時期に複数回捕獲、もしくは同様の指標5の個体を複数捕獲した
23
鳥類標識調査等で幼綿羽が残る、もしくは全身が幼羽の状態で、第一回冬羽への換羽がまだ始まっていない個体を捕獲した
24
鳥類標識調査等で顕著な抱卵斑(指標5)を持つ雌成鳥(場合によっては雄成鳥)を1羽のみ、1回だけ捕獲した
41
B
鳥類標識調査等で巣材をくわえた成鳥を捕獲した、もしくは捕獲個体の近くに明らかに巣材と思われるものがあった
42
鳥類標識調査等で第一回冬羽へ換羽中の幼鳥を捕獲した
43
鳥類標識調査等で総排泄腔の顕著な突出を見せる雄成鳥を捕獲した
52
C


調査用紙

  ○ 現地調査の調査用紙
  ○ アンケート調査の調査用紙
  ○ アンケート調査用の観察コード

  ○ 入力エクセルファイル

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